ダイワボウ情報システム株式会社様

2011年06月01日

企業内ネットワークは、かつてないほど需要が逼迫しています。そんな今だからこそ、ダイワボウ情報システムは、グループ全体で「競争力向上」と「コスト削減」に取り組みます。 企業内ネットワークは、かつてないほど需要が逼迫しています。そんな今だからこそ、ダイワボウ情報システムは、グループ全体で「競争力向上」と「コスト削減」に取り組みます。

ダイワボウ情報システム株式会社(以下、DIS)を中心に、グループ6社によって形成されるDISグループでは、競争力向上とコスト削減を目指してネットワーク環境の再構築に取り組んでいる。その経緯と目指す方向性について詳しく話を聞いた。

もくじ 
  1. DISの事業概要
  2. ネットワークの主要構成はシスコシステムズ製品
  3. コスト削減など6つのポイントがネットワーク再構築のキーワードに
  4. ビジネスを理解する力とネットワークの専門家としての技術力が重要
  5. 今後の抱負

 

■DISの事業概要


-- DISの事業概要について教えてください。

当社はIT関連の総合ディストリビューターとして、世界中のメーカーのパソコン・ソフトウェア・周辺機器を取り扱っており、その数は180万アイテム以上におよびます。"顧客第一主義、地域密着"の基本方針のもと、北海道から沖縄まで約90の販売拠点を設け、全国14ヵ所の物流センターと連携しながら、即納体制の構築とサービスの提供をしています。

-- DISにおけるネットワークの役割について教えてください。

販売パートナー様へ有用な情報をタイムリーに提供するとともに、仕入先メーカー様には地域特性に応じたマーケティング情報をフィードバックしていくためにもネットワークの活用は不可欠です。

その一例が、2000年より運営している国内IT業界最大規模の電子商取引(BtoB)システム「iDATEN(韋駄天:internet technology of DIS Advanced Trade Exchange Network)」です。iDATEN(韋駄天)は、販売店パートナー様のビジネスをサポートする販売支援ツールとして、全国の販売店様とDISをインターネットで結び、情報の提供や業務効率化の支援をしています。

また、ネットワークはお客様、販売パートナー様、仕入メーカー様、そして当社の本社・拠点・物流を有機的に結び、正確かつローコストなオペレーションを実現するために欠かすことのできない事業インフラの1つでもあり、最適かつ高度なサービスを提供するための礎となっています。
 

■ネットワークの主要構成はシスコシステムズ製品


-- DIS社内のネットワーク環境について教えてください。

1990年代後半に全国の拠点を一元的に接続する全国網のネットワークを完成させました。その後2003年には、増加するトラフィックへの対応と止まらないネットワークを実現するために「ブロードバンド化」と「冗長化」をキーワードにネットワークを再構築しました。それが、現通信インフラのベースとなっています。

-- どのような背景から、このようなネットワークが必要になったのでしょうか。

90年代後半から商品取扱量が急激に増加しましたが、全国規模での即納体制を維持するためには 全国物流センターと各拠点をつなぐネットワークを利用したシステムによるデータの一元管理と24時間365日ノンストップで運用できるネットワークが不可欠でした。

ダイワボウ情報システムのNW図です。 ダイワボウ情報システムのNW図です。

-- ルータやスイッチには、シスコシステムズの製品がメインで採用されているということですが、その理由を教えてください。

ネットワーク機器の選定については、以下の点に重点を置いています。

・信頼性
・導入実績
・運用性
・拡張性


コアルータやスイッチ、リモートルータといった主要なネットワーク機器をシスコシステムズ製品で統一することで、ネットワーク全体のパフォーマンスや信頼性が高まり、一元的な運用管理ができるようになることがメリットだと考えています。
 

■コスト削減など6つのポイントがネットワーク再構築のキーワードに

-- ネットワークの拡張予定などはありますでしょうか。

現在、iDATEN(韋駄天)をはじめとしたサービスコンテンツのさらなる充実を目指しており、これまで以上に利用者の使い勝手や利便性、レスポンス、セキュリティの向上、そしてコスト削減を実現するための整備を行っていく予定です。

-- ネットワーク再構築のポイントを教えてください。

現在、メール、SNS、動画といったデータボリュームの増加、またそれにともなうレスポンスの低下や新たなボトルネックの出現など、ネットワークはかつてないほどの需要や課題に直面しています。当社のビジネスモデルをさらに加速するためには、引き続き「帯域確保」と「信頼性向上」は重要なポイントになりますが、今後はさらに、「クラウド」「リッチコンテンツ」「セキュリティ」「リモートアクセス」「ワイヤレス」「コスト削減」といった6つのキーワードが、重点ポイントとして挙げられると思います。

-- それぞれのキーワードについて解説してください。

(1) クラウドへの対応
今後、SaaSやプライベートクラウドなどの利用が進んでいけば、社内からサーバがどんどん消えていき、さまざまなサービスやシステムをネットワーク経由で利用していくようになります。それに従って、これまで社内サーバへ集中していたトラフィックが外部ネットワークへと分散されていきます。そのため、クラウドへのアクセス回線の高速化と帯域確保はもちろんですが、ボトルネックを回避するためにトラフィックが集中するクラウド側と拠点側のルータについて見直しを検討する必要があると考えています。

(2) リッチコンテンツ対策
iDATEN(韋駄天)における動画コンテンツの利用増加やPCを使ったWeb会議の利用拡大など、今後もリッチコンテンツの利用は増加の傾向にあると考えます。しかし、闇雲に帯域やスピードアップを図るわけにはいきませんので、効率的かつコストバランスに優れた方法での対応が必要になります。また、これまで基幹ネットワークとは分けて運用してきた音声や今後導入予定の高解像度のテレビ会議用の回線も、将来的には基幹ネットワーク回線と融合することで運用負荷の軽減や管理の2重化といった無駄を省いていきたいと考えています。

(3) セキュリティ
セキュリティは、CSRやCS(顧客満足)向上の点でも重要であり、常に見直しを図っていかなければなりません。これまでもさまざまな対策を実施してきましたが、ベースとなるネットワークを構築してからある程度の時間が経過している場合は、セキュリティ機器やサービスなどを見直すことで、最新のテクノロジーを取り入れると同時にセキュリティ向上とコスト削減の両立が見込めます。セキュリティに関しては、今後もコストバランスを考慮しながらさらなる強化策を実施していく予定です。

(4) リモートアクセス環境の整備
業務の効率化はもちろん、パンデミック対策や災害時の事業継続体制などを考慮すると、リモートアクセス環境の整備も重要な課題となります。一方、ノートPCだけでなく、スマートフォンやシンクライアントといったデバイスからも、シームレスでセキュアに利用できるリモートアクセス環境が必須となります。実際、2011年に入ってからリモートアクセス機器をシスコASA5500にリプレースして、トークンレス ワンタイムパスワード システム「PassLogic」と連携させることで認証環境を強化しています。

(5) ワイヤレス
打ち合わせスペースをはじめとしたオフィススペース全体の有効活用のため、複数の部署が集中している拠点ではワイヤレスLANを活用した取り組 みを実践 しています。また、当社で販売展開しているDIS mobile WiMAXによる、無線を利用した接続も増加しています。これまでワイヤレスLAN環境は運用・管理が面倒だったのですが、シスコシステムズの集中管理・自動管理のソリューションを活用することで、運用負荷が軽く、使い勝手の良いワイヤレスLAN環境を目指しています。

(6) コスト削減
ネットワークの導入・維持・運営にかかるコストはいわば経費です。一定の品質を確保できるのであればコストを低く抑えることに越したことはありません。特に、ベースとなるネットワークを構築してからある程度の時間が経過している場合は、セキュリティと同様、ネットワーク機器を見直したり通信サービスを変更したりするだけで、コストを削減しながら高品質なネットワーク環境を利用できるケースがあります。また、ネットワーク機器の省電力化も進んでいますので、今後、オフィスのIT機器を対象としたシスコシステムズの電力削減ソリューション「EnergyWise(エナジーワイズ)」を活用したエコ対策なども検討していく予定です。
■ビジネスを理解する力とネットワークの専門家としての技術力が重要

-- DISグループのネットワークの構築はディーアイエスソリューションが担当していますが、ディーアイエスソリューションの強みとはどのような所でしょうか。

グループ企業であるディーアイエスソリューションについて話をすることは難しい所もあるのですが、お客様のビジネスや要望を理解する力とネットワークの専門家としての技術力はとても優れていると考えています。やはり、この2つの能力が高くないと安心してネットワークの構築・運用を任せることはできません。

先ほども話をしましたが、現在、企業のネットワークはかつてないほどの需要に直面しており、またネットワークへの依存度も高まっています。これからネットワークインフラの重要性はさらに高まります。当然、お客様のビジネスや要望を理解できなければ、どれだけ技術的に優れたネットワークを構築したとしても、無駄や無理が発生し重厚長大な扱いにくいインフラとなってしまいます。要するに、ネットワークをどれだけ自社のビジネスに最適化できるかが重要なポイントになるはずです。

その点ディーアイエスソリューションは、PBXなどの構築・運用を含めた音声環境やワイヤレス環境の構築、さらにはセキュリティ環境の適正化など、常に「どのように構築・運用することがオフィスの最適化につながるのか」、「生産性を落とさず厳格に運用するにはどうすればいいのか」ということを考えながらネットワークを構築しており、またDISグループのネットワークを構築・運用してきただけでなく、規模や業種を問わずさまざまな企業のネットワーク構築に携わってきた経験と実績があります。

一方、DISグループ全体として見ても、マーケットの要望をメーカー側にフィードバックしてきたことで、シスコシステムズをはじめとしたさまざまなメーカーとパイプが太く、機器の調達力やシステム全体のライフサイクルをサポートしてきた経験は、他のソリューションベンダーとはひと味違う強みになっていると考えています。
■今後の抱負


-- 今後の抱負などあればお聞かせください。

DISグループでは、販売パートナー様を通じて、その先のお取引先様にサービスを提供していくことを進めています。新しいネットワークは、その実現のための基盤となるよう構築を進めて参ります。

お忙しい中、貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。

 


ダイワボウ情報システム株式会社
■住所:大阪市中央区本町3-2-5 本町DISビル
■資本金:118億13百万円(2011年3月現在)
■従業員数:DIS 1,429名、DISグループ全体 1,805名(2011年3月31日現在)
■事業内容:パソコンを中心としたOA機器の販売/情報処理システム・通信システムの開発と販売

* 取材日時 2011年6月
* DISのサイト
* 記載の担当部署は、取材時の組織名です。

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