データセンターコラム Vol.2

2016年02月24日

なぜデータセンターを利用するのか?

 クラウドの普及により、データセンターを利用する企業が増えてきております。なぜデータセンターを利用するのかを考察したく思います。

データセンターの利用目的

データセンターを利用しているユーザの目的は、何か?
 1番目災害対策含めたBCP
 2番目は運用負荷の低減
 3番目はセキュリティ対策
 4番目24時間監視
 5番目クラウド環境・仮想化の構築
出展:ITメディア社キーマンズネットより

災害対策目的を紐解く

この目的のためにデータセンターを利用する必要があるのかどうか紐解いていきたいと思います。

まず、災害対策とありますが、大きな災害より身近な災害というのは、サーバやネットワーク機器の障害と思います。 例えばHDDが壊れた、ネットワークがつながらない等よくある障害です。

なぜこのような障害が発生するか。
機械自体の問題もありますが、サーバが設置している環境も影響します。数年前ですが、あるお客様に3ヶ月程度サーバをお貸出しました。 返却されたとき驚いたのですが、そのお客様にはサーバルームなく事務所の隅に機材が置かれており、よくこれで動いていたなと思うほどサーバの通気口や内部に、ものすごくほこりが溜まっていました。
ほこりがかなり溜まってくると、ファンが停止し機械に熱がこもって停止したり、最悪はほこりにより火災をひを引き起こすことも考えられます。

次に停電ですね。もう日本では大規模災害がない限り停電はありませんが、ビルの他の工事の影響により瞬断や停電も少なからず 発生します。他に壁のコンセントよりサーバの電源を取っていたため、掃除機や他電力をよく使う機器の設置により 壁のコンセントの電源が不安定になることによる障害もあります。 また、年に一度法定停電があり休日出勤してサーバ等の機材の停止と稼働の作業を行うこともあります。 その再起動時うまく稼働しないという障害に時折ですが発生しております。

事務所にサーバを置いて運用することは、ほこりや電源の問題とリスクがあります。 また、いつ発生するかわからない地震や洪水、外部へのネットワークの断線等問題要因にはきりがありません。

しかしながらデータセンターに設置するとこれらのリスクが軽減されます。 なぜなら、データセンターには耐震、免震の建物、電源やネットワークの二重化、バッテリー、発電機等の機材があるためです。 また空調設備より温度管理やほこりの対策等が取られてます。

そんなことは知っているよという方もいるかと思います。 では、社内に同じ環境をつくるといっても膨大な費用お金がかかります。 データセンターでは何十億もの投資をして、それを複数(何百/何千)の顧客よる利用にてシェアすることにより 1ラックあたり月額数十万で済むようになってます。

でも、そんなに預けるサーバもなく、その月額数十万のコストかけるメリットが感じられない方もいるでしょう。 そのようなときの選択肢として、1ラックではなく1/4ラックを借りることや、設置する機器の単位(ユニット単位)で借りてコストを下げる方法もあります。
また、データセンターを利用せず、データセンターに設置されたIaaSと呼ばれる仮想サーバを借りるという方法もあります。 他、目的とするアプリケーションを使えるサービス(SaaS)が提供されておれば、SaaSだけを利用するということも可能です。 これなら、障害のリスクはほとんどなくなると思います。 利用されるシステムの重要度、利用頻度、止まるとどれだけの損害がでるかでどれを選択するかが決まるでしょう。

運用低減目的を紐解く

 次に運用負荷の低減について考えましょう。
実はこれが一番最大のメリットだと考えます。
まず、サーバを購入し自社で運用(SI業者に保守を依頼している場合も)しているケースとデータセンター設置を比較します。
<自社>

障害把握 :監視システムによる把握 導入構築費用がかかり、監視システム自体の保守も必要
障害時初動 :システム管理者が保守契約書を確認し契約番号や電話番号を調べメーカ及びSI業者に
 連絡。休日の障害時、メーカやSI業者への連絡は翌営業がほとんどになる。
バックアップ確認 :バックアップシステムからのメールによるシステム管理者の状態確認。
 対処忘れる場合も。
バックアップテープ交換 :システム管理者が定期的もしくはシステムのアラートにより交換。
法定停電 :システム管理者が休日に機器の停止及び再起動。


<データセンター>

障害把握 :監視サービスによる把握
障害時初動 :監視装置からのアラートによりデータセンター常駐技術者が障害を切り分け、
 保守作業を実施するもしくはメーカ及びSI業者に連絡。もちろんメールや電話等で
 システム管理者には連絡報告。もちろん24時間365日対応。
バックアップ確認 :バックアップシステムからのメールによるデータセンター常駐技術者の状態確認。
 システム管理にもメールが行くが、障害インシデントとして日次管理される。
バックアップテープ交換 :データセンター常駐技術者が定期的もしくはシステムのアラートにより交換。
法定停電 :なし


 上記のように、障害含めた運用保守作業がかなり低減ができます。また4番目の目的の24時間監視も対応できます。
但し、データセンターを借りただけでは低減されません。データセンターには監視サービスあり常駐保守員がいる環境です。
 この環境を利用し、障害アラートに合わせて、このアラート時はどの業務を常駐保守員に依頼するのかを取り決めることが必要です。そのためにも、SI業者業者と打合せし、保守設計と対応ドキュメント(マニュアル等)を作成させることにより低減が可能となります。

 データセンターに預けることは、外部業者に委ねることかと思います。そのため様々なシステムドキュメントやマニュアルが無いと委託できません。データセンター利用はこれらドキュメントを整理することが必要となるため管理体制が強化されることがメリットかと思います。

但し、これらの外部運用がコストに見合うかどうかの判断が必要となります。

最後に

 データセンターを利用する目的は様々です。これからビジネスはさらにITの依存度が増し、ITシステム安定が不可避となっていくかと思われます。 自社でシステムを持つのであれば、情報システム部門を運用作業から解放し、競争力を高めるシステム作り等にリソースを集中させるためを目的としてデータセンターを利用が良いかと思います。



<筆者>

ディーアイエスソリューション株式会社
営業推進課 竹内 秀治

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